~天使はふたたび舞い降りる~
四季と買い物をしていたら
偶然 素良夫婦に会った。


二人はベビーコーナーで
買い物していた。


歩来は、お腹が大きくなっていた。


二人は四季を見て
ニヤリと笑った。


「あ、こいつら
父親が一緒の弟夫婦」

四季に紹介した。

「こちらは、田澤 四季 さん。」


「はじめまして~」
二人はニヤニヤしていた。


「じゃあな、またな~」


俺がいたたまれなくなって
四季の手をひいて
歩き出した時


「芳樹、そういえば
この前、奈楠ちゃんに会ったんだけど、
顔色すごく
悪かったんだけど・・・
大丈夫なの?
女の子はデリケートだから
貧血とかなりやすいけど
目の下が青かったから・・・・
なにかあったら
相談に乗るから、言ってね・・・」




「そうか・・・
サンキューな。
お腹大きくなったね~
どっちだ?
もうわかったか?」


「どっちでもいいんだ。
生まれるまで楽しみにしてるさ。


幸せそうな二人は
見詰め合って微笑む。



「俺、おじさんになるんだな~」



「彼女か?
年貢の納め時だな、おまえ」


「ま~な。」



二人の後姿を見送った。


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