~天使はふたたび舞い降りる~
「なんだか、悲しそうよ。」

四季が俺の顔を
覗き込む。



「俺の昔、はじめて
愛した女・・・・」


「え?そうなんだ~
弟と結婚しちゃったの?
複雑だね~
見たくなくても見ちゃうもんね。」




  たしかに・・・・



四季が俺の手を握った。



そしてにっこり
微笑む・・・・・



「私がいるよ。」


俺の背中を思いっきり叩いた。




「いてーよ・・・・
四季・・・・・」



四季はケラケラ笑った。


「明日・・・
彼に会ってくる・・・・・
そして前に進むために・・・・
一緒に行ってくれる?
ヨッシーがいたら
頑張れるわ・・・・・」



「四季・・・・・」



「あなたのために・・・・
私も勇気出さなくちゃ・・・
あなたに抱かれてる私・・・
好きよ。
あなたの匂いも・・・・」
< 170 / 426 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop