~天使はふたたび舞い降りる~
めずらしく帰ってきたら
奈楠が、ソファーに座って
本を読んでいた。


「ただいま、よ!!奈楠」


「おかえり。」

本を後ろ手に隠した。


「奈楠なんか具合わるいのか?
病院行かなくて大丈夫か?」


「うん。ちょっと
貧血なだけだから大丈夫よ。」


そう言って立ちあがった。


  少しやせたかな・・・・


思い切って
話してみよう



「奈楠・・・
今度さ・・・会わせたい人がいるんだ。
その人に俺に話しずらいこと
あったら話したらいいと・・・」


奈楠は俺に向かって
新聞を投げつけた。



「何するのよ!!」


「めんどくさいからって
人に押し付けないで!!
別に私は大丈夫だし・・・・
相談するつもりもないから。」


「そんなつもりないよ。
おまえは、どうしてそんなに
ひねくれてるんだ!?」
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