~天使はふたたび舞い降りる~
「奈楠ちゃん、こんばんわ~」
わざとに明るく入っていった。


奈楠は驚いた表情をしたけれど
すぐ天井を見た。

「もう秋だよ・・・
肌さむくなったな~」



「・・・・・・・」



「今日は、なんか検査したのか?」


「・・・・・・」


少しぐったりしていた。



「具合悪いのか?」


奈楠の額に手をのせた。


「悪くないし。」


布団をすっぽりかぶった。



「もう夕飯食べたのか?」


「・・・・・」



静か過ぎる時が流れる。



「にーにー無理しないでいいんだよ。」


「無理なんてしてないよ。」


「重荷になりたくない・・・・」


「そんなことない。」


「縛り付けるつもりもない。」



 奈楠の心をかたくなにしたのは俺




「ばかだな~。
俺が一緒にいたいだけ。」


奈楠は布団をかぶったままだった。
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