~天使はふたたび舞い降りる~
「どうだ?具合は?」

「おかえり~」
奈楠はベットの上で手を差し伸べた。

最近奈楠は
素直に気持ちを表現する。


友達の影響なのかな


俺は、奈楠をしっかりと
抱きしめた。



「今、友達帰ったとこなんだ。」


「笑い声聞こえていたから
面会室で待ってたんだ。」


「そうなの?
紹介したかったな~」


「今度会わせて。」


亜恋のことは
知らないことにしよう。



「明日からだって・・・・
本格的に始めようって言われた。」


「そっか。
いよいよだな。」


「苦しいんだって
髪の毛もなくなるって・・・・」


「苦しみに耐え抜いたら
きっと未来が広がるよ。
病気に勝ったらまた一緒に住もう。
今の奈楠のアパートも
暇みて引き揚げるから。
いいよな?」


奈楠は大きくうなづいた。


「ずっと一緒にいる。」
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