~天使はふたたび舞い降りる~
始まった治療は想像を絶してた。
いろんな知識を知ろうと
本や、ネットを
寝不足になるまで
読んでわかていたはずだった。

苦しむ奈楠は
やつれ果てた。
そして
やがて髪の毛が抜け出した。


俺は仕事が終わると飛んで行った。


奈楠は情緒が不安定になって
笑っているかと思えば
怒り出し
泣き出す・・・

悲しみの涙
怒りの涙
絶望の涙


受け止める俺も
奈楠と一緒に

傷ついていく・・・・・




病室からは
苦しむ奈楠の声と
泣きわめく奈楠の声
絶望を口走る奈楠の声



足がためらう


これが一緒に闘うという意味なんだ。


そばにいて
その叫びを受け止めるしかない


俺もボロボロになっていく
< 224 / 426 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop