～天使はふたたび舞い降りる～

「こんにちわ～奈楠ちゃん～」

「きゃあ！歩来さんすごい！！」

「腰が痛くて大変なの。」


「さわっていい？」


「どうぞ～」



しばらく静かになった。


「ん？」
奈楠の声

「わかった？
めずらしいな～
パパにだってなかなかわからないのよ。」


「あ～きゃ～今蹴った？」


「うん、蹴ってるよ。」

「これっておかあさんは、どんな風に
感じるものなの？」

「ん・・・不思議だよ。
シャックリもするんだよ。」


「わかるの？」

「ヒック…ヒック…って」


「うちもおかあさんのお腹蹴ったのかな。」



「蹴ったよ。」


「おかあさん、
愛しいって思ってくれたかな～」


「思ったよ。
思わない母親なんていないから。」


「そうなんだ～
ね、おまえはいいね～
素敵なパパと優しいママで・・・」


「やさしいかどうかは
まだわからないよ。」


うふふふ・・・・
二人の笑い声



「私はママになれるのかな・・・」