~天使はふたたび舞い降りる~
小さい命は
神聖だった。


  お腹にいたのは
  あなたですか?


「歩来さん
すごかったよ・・・」


奈楠の頬が
紅潮していた。


「そっか~
おめでとう素良」



俺は素良を抱きしめた。


「俺らが経験できなかった
あったかい家庭を
築いてやれよ。」


「おう!!
サンキューな。
おまえのおかげだよ。」



「いつも感謝しているんだ。
いろいろあったけど
こうして一緒にいられるのは
おまえのおかげだよ。」




奈楠が


「小さいけど重い・・・・
これが命の重みなんだね・・・・」



そう言って
小さい命を見つめていた。
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