~天使はふたたび舞い降りる~
治療を再開した奈楠に
うれしい話を
素良が、持ってきた。



「ほんとうに!?」


奈楠がめずらしく
明るい声を出した。



「歩来がそう言ったんだ。
俺もそうしてほしいって
お願いしにきた。」


「どうしよう・・・
大変な役目だわ・・・
芳樹・・・
画数とかもあるんでしょ?」


「一応俺らが見ていた本
参考にしてみて。」


「ありがとう~
わぁ~どうしよう~
責任重大だね。
期限は?」



「退院する日には・・・・
あと3日後の予定~」




「うわ!!いそがなくちゃ。」



今回は弱音も吐かず
元気はなくなってきたけれど
必死に闘っている奈楠だった。



本を見ながら
吐きながら
ペンを持ちながら

真剣に考え出した。



  がんばれ・・・・・


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