~天使はふたたび舞い降りる~
約束
「今、一緒に住んでるの。
ここから、学校に通ってるから
毎朝、早く起きるの。
でも全然苦じゃない。
電車から見る海の色を毎日見られるのは
うれしい。」



「よかったね。
一緒にいられて。」
四季が言った。


二人が一緒に住んでいるのに
正直驚いた。


「亜恋の両親には感謝しきれない。
毎日がほんとうに
充実していた・・・・」

中村のこけた頬が
笑った。


死が近い・・・・


亜恋はこの部屋の中では
必死に耐えているんだ。


幸せな空間でもあり
残酷な空間でもある


この二人の暮らしは
もう終わりに近づいているのか?



亜恋の明るさが
場をなんとか明るくする。


俺の努めて
明るく
話をした。


亜恋が泣いてしまわないように・・・
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