~天使はふたたび舞い降りる~
朝早く、なぜか釈放された。
釈放・・・


いや、解放だ。


素良が迎えに来てくれた。


「芳樹、すげーななかなか
できないだろ~
こんな経験。」


「からかうな。
俺は明日から無職だ。」


「林は、なぜか大人しく
引き下がったぞ。
自分がおまえをわざとに
からかったとか言って。」


「なんで?」


「俺も不思議だな~と思ってた。」



「もっとごねると思ったけど。」



「どっちにしても
たすかったじゃん。
向こうも非を認めたというんだし。」



「奈楠はどうしてる?」



「泊まるように言ったけど
帰るってきかなかったんで
送って行ったよ。
心配してたから早く連絡して
やれよ。」


「うん。」
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