~天使はふたたび舞い降りる~
ただひとりの家族の証


あの一枚の写真の男の子に
恋をした幼い日



今あの男の子によって
私は愛を知った・・・・

でも
それは私だけのこと・・・


芳樹の心の中には
担任の四季がいる。


私の病気のために
別れたのだろう二人・・・
それでもいと思った。

芳樹が私のそばにいてくれるから



でも病院で偶然見た
四季とのやりとり・・・



「結婚するかも・・・」

四季の言葉に
動揺した芳樹。


去っていこうとする四季に
何度も声をかけようとして
エレベーターの扉が閉まる



今にも泣き出しそうな芳樹が


私のために
我慢していることを
肌で感じたから・・・・




芳樹の人生を
私が変えてしまったんだと
申し訳ない気持ちになった。


林によってまた
芳樹を巻き込んでしまった・・・・


私はもう

芳樹のそばにはいられない
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