~天使はふたたび舞い降りる~
手紙
車を走らせた。
静かな時間に
息がつまりそうだった。



「家は、どこらへん?」


「え?あ…家は……」


しどろもどろしている。



「結婚……したんでしょう?」                            


「するつもり…って言ったの。
だからまだ一人……」



「相手はきまってるの?」
少し意地悪な質問をした。



「……いいなって思ってる人は
いるのよ。今お付き合いしてる。」



「そうか。
なんだかきれいになったから。
幸せなんだな。
よかったよ……。」



また沈黙した。




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