~天使はふたたび舞い降りる~
うまくまるめこまれたのか
俺は奈楠を引き取ることになった。

龍崎の家に来た時に
やっと家庭というものを
知り、素良とはいろいろあったが
それなりに
兄弟としてつきあっている。
親父は、もう少し研究してみたい
と、イギリスに渡った。
それこそ、金髪の青い目の彼女でも
いるんだろう
と、素良と話していた。


俺は地下鉄の沿線に
マンションを買った。

そこで自由に独身貴族をしている。


たまにやってくる
それなりの関係な彼女たちが
やってくる


そんな城に
奈楠は、転がり込んできた。



祖父は貯金と年金から
「これで必要なものを・・・・
でも年金生活だから
これが最後だから。」

そう言って何度も頭を下げた。

これでもうかかわりたくない

年老いた丸い背中で
何度も土下座した。
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