～天使はふたたび舞い降りる～

　田澤先生


突然こんな手紙出してごめんなさい。
先生、もうひとつごめんなさい…
兄のことです。
兄が先生と
付き合っているのは、知ってました。


兄は
その頃、私をうとましく
思っていたから
好きな人がいるのかと思ってた。
私は、兄を
愛してから
兄のことは
すべて感じ取れる
なんだろう…
私の神経はすべて
兄にむかって
張りめぐされてるから～

それが先生だとわかったとき
私を挟んで
愛し合ってる二人に
憎しみを感じました。


私のことで知り合って
何をしてるんだろう

ショックでした。
その頃、私は体調も悪いのも
手伝ってイライラしてて
兄にあたり散らしました。


これ以上一緒にいたら
嫉妬で狂って
兄に人間として
軽蔑されるのが怖くて
何より兄が先生に夢中になるのを
見ているのがつらくて
家を出ました。