~天使はふたたび舞い降りる~
次の休みを使って
俺は奈楠の投函先を訪ねた。



東京からレンタカーをかり
ディズニーランドに
向かう途中の街の
薬局を渡り歩いた。


林を求めて……



事前に念いりに調べた
薬局を探すのも一苦労だった。


林の情報にたどり着いたのは
もう営業時間終了の
薬局だった。



「林は、先月で退職しましたが・」

「先月?どこに行ったか
わかりますか?
なんでもいいんです。
情報が欲しくて、彼の娘のことは
知ってますか?」



「娘さん?聞いたことないわ。
若い奥さんならいたようだったわね。」



「奥さん?」


「病弱だから、元気になると聞けば
薬を買っていた様子だけど。」



「奥さんって……
やめてどこ行ったのか
わかりますか?
なぜやめたんですか?」


俺は少しでも情報がほしくて
必死に質問した。



  奥さん?

  病弱・・・・・


奈楠を
妻に仕立ててるのか・・・・
憤りでいっぱいになった。
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