~天使はふたたび舞い降りる~
札幌に向かう途中で

国道の途中のドライブインで
食事をとることにした。



さすがにずっと座ってばかりで
私のおなかは張っていた。

食堂の中には
客は私たちと
店のテーブルで絵を描いている
小さい男の子が
背中を見せていた。


老夫婦が営む食堂
男の子は孫のようだった。


「じいちゃん、見て!!
ラーメン書いたよ。」


私たちの食事の用意をしながら
祖父が

「うまいぞ~たっちゃん。」

忙しそうに相手をしてる。


新聞を読んでいた林が

「何歳だい?」
と話しかけた。


男の子は振り向いて
首をかしげながら
やっとのことで
チョキを作った。

「おう!二歳か?」


祖母が
笑顔で食事を運んできた。


「まだだよ。
あと2か月もあるよ~
…おまたせしました~」

そう言って

「どうぞお食べください。」
と笑う。



「うちももうすぐ産まれるから
いいね~子供は~」


男の子は
私のそばに走り寄ってきた。
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