~天使はふたたび舞い降りる~
化粧品コーナーの
泉ちゃんが

「最近、およびかからないんだけど」
ちょっとふてくされていた。


「ごめん、忙しくてさ。」
そういえば、彼女たちにまともに
連絡をとってなかった。


「いつ会えるの~」
泉ちゃんが、ネクタイを締め上げた。


「家では会えないんだ。
妹が来ちゃって・・・・」


「妹?
っていう女じゃないの?」
真っ赤なルージュの唇を
とがらせた。


  最近ほんと・・・・
  ご無沙汰だった・・・・

体を求めるのは
寂しいから
俺の底には愛はない・・・・

孤独に耐えられない時
そばにいてくれる人がいて欲しい


ただ一人だけ
愛した人はもう抱きしめては
くれないから


奈楠が来てから
そういえば寂しいって
思わなくなったかも・・・・


俺の生活の中に
奈楠は家族として
とけこみ始めていた。
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