~天使はふたたび舞い降りる~
まもるべきもの
「ただいま・・・」


タツキは一瞬恥ずかしそうに
したけれど

俺が

「おいで・・・」


手を広げたら
駆け寄ってきた。


俺はタツキの匂いを嗅いだ。



そして強くだきしめた。


「タツキはみんなの言うこと
よく聞いてたんだってね。
ママのことパパの
代わりに守ってくれてたんだね。」


俺の子供


俺の小さい頃の写真によく
似ている。



俺は祖父母を振り返り
深く頭を下げた。


「おかりなさい。」

四季の両親は涙ぐんでいた。



< 421 / 426 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop