~天使はふたたび舞い降りる~
弟夫婦がやってきた。


「おう、新婚さんいらっしゃ~い!!」
わざとに明るく迎えた。

「素良、随分日焼けしたな~」

その後ろからちょこっと
真っ赤になった顔を見せた。

「歩来~おまえ何その顔!?」

むくんだ真っ赤な顔が
可愛かった。

白い肌なんだから
真っ赤になりやすいって
いつか教えたよな???


「うん、日差しハンパじゃなくて」


「はいれ~」


二人が見詰め合うたび
胸が痛む・・・・


  何年たったら慣れるんだろう


「うわ!!どしたの?
この準備は~やっぱ紹介したい人って・・・」


歩来が
「彼女?やっと本気できたの?」
クスッと笑った。


  いや~おまえの後に
  本気なんて1回もないからさ


「早く会わせろ」
素良が俺にパンチした。


俺は、ご機嫌斜めな
奈楠の部屋をノックした。

「ふたりに紹介したいから
出ておいで~」

そう言って二人をリビングに
招き入れた。
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