~天使はふたたび舞い降りる~
「おはよう」
声をかけた。

はれぼったい瞼で
小さい声で
「おはよう」
と返した。

「今日は、俺休みだから
どこか出かけないか?
日曜休みはめずらしいし
洋服のプロが
何か選んでやるよ。」


「ほんと?」


奈楠が笑顔で振り向いた。


「用意しな~
10時に出発するぞ」


「は~い!!」


今までの仏頂面が吹っ飛んだ。


「奈楠・・・・
笑った顔あの時のままだな。
俺の大好きな奈楠の笑顔・・・・」



奈楠はにっこり笑って
洗面所に飛び込んだ。
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