~天使はふたたび舞い降りる~
奈楠はずっと邪魔者だった。
父親が新しい女と生活するたびに
小さい奈楠がどれだけ
傷ついたんだろ。


父親の暴力と放置
邪魔者扱い

乱れた性生活を
小さい奈楠は
どんな気持ちで見てきたのか
考えるだけで
辛かった。


俺は奈楠がいたから
寂しくなかった。

辛かったのは
あいつの暴力だった。
母親が俺に聞こえないように
暴力に耐えていたことを
知ったとき
憎しみを持った。

母親をかばうたびに殴られた。


俺は長い人生の一瞬

だけど奈楠はずうっと一人
耐えてきたんだ。


衝撃的だったのは
父親が
奈楠に気絶するまで
暴行したということ
付き合っていた女が
救急車を呼んでくれて


奈楠は児童施設に
保護された。



実の娘を
気絶するまで殴る


あいつは狂っている・・・・



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