~天使はふたたび舞い降りる~
帰り道奈楠の働いてるスーパーに寄った。
緊張した面持ちで
レジと格闘していた。

  頑張れ・・・・


気が気じゃなかった。

  ドジしてないか・・・・


何度も振り向いた。


  明日の朝のパンも買わなきゃな

かごを持って
必要なものを入れて
奈楠のレジに並んだ。


「いらっ・・・しゃいませ。」

奈楠は少しはにかんで
レジを打ち出した。

「今日は、もう帰れるんだろ?
待ってるからな。」


「ほんと?やった~
じゃあ、お菓子買っておいて~」

「太るぞ~」

「うふふ・・・・」


「1587円になります。」


「ありがとうございました。」
にっこり笑った。」


一緒に暮らし始めて
最近やっと笑顔を
見せるようになった。


奈楠にとって笑顔は大事なんだ。

  かわいそうな奈楠・・・・
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