~天使はふたたび舞い降りる~
「よしにーが前に進めないのは
あの人をまだ愛してるから。
あの人に会って
胸が痛むのは
後悔してるからでしょ?
私はそんな悲しい恋したくない。
好きな人は必ず
手にしたい。
いつもいつも自分の人生を恨んできた。
だから私はいつか
本当の家族をつくる。
それには愛してる人じゃなきゃ
ダメなの。
絶対妥協しちゃだめなんだよ。
私たち
親の勝手でこんな人生だったけど
自分のこれからの人生は
家族をつくる
私はそれだけ・・・・
絶対、あの人に愛されるように
難しいかも知れないけど
頑張るから!!」



奈楠の言葉は最もだった。


「奈楠はよっぽど
愛しちゃってるんだな~
うらやましいな~
心も体もとける様な恋・・・・
またしたいな~」
と、つぶやいた。


「人生がイヤになったとき
いつもあの人がいたの。
あの人を想うだけで
また前を向けた。
あの人が全部なの・・・・・
私の人生でたったひとり・・・・・
私を幸せにしてくれる。」



奈楠はソファーで横になった。
そしてそのまま
一瞬にして
寝息に変わった。
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