~天使はふたたび舞い降りる~
横たわる奈楠に毛布をかけてやった。
あんまりぐっすりだったから
起こすのが可哀相だった。


安らかな寝顔


あの天使がいっぱしに愛を
語りやがった・・・
なんだか奈楠の相手が
憎らしくなった。


今夜は奈楠と語り合えたのは
自分にとっては
ハッとさせられることが多かった。


歩来のこと
前を向けない自分
恋に臆病になって
後悔の目で
歩来を追っている


高校生に教えられた。



可愛い寝顔の奈楠の
好きな男に会ってみたいと
思った。


このクールな奈楠を
熱くする未知の存在が
やけに気になる
兄だった・・・・・・
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