ラブ・ユー
教室に戻ると歩が泣いていた
クラスの皆の視線が痛かった
「サイテー」「横取り女」「浮気もの」
そんな声が聞こえてきた
その場にいるのが辛かったけど
あたしは悪い子じゃないから授業はしっかりうけた
早く明日になってほしかった。
窓側の席のあたしは、空を見上げてノートに落書きをした
苦痛だった今日の学校が終わり、玄関で亮を待っていた
「亮!」
「……………」
……無視した??
あたしの横を通ってさっさと帰っていった
さすがに腹が立って追いかけて怒鳴った
「あんな彼氏でしょ!?あたしのこと信じてよ!!」
「……」
「何か言ってよ!」
「……」
「………馬鹿。本当に先輩に泣き付いてもいいんだからね……。」
小声で言った
と同時にあたしの足は駆け出していた
その場の空気に耐え切れず……