東京エトランゼ~通りすがりの恋物語~
ショックを受けて寝込んだのはあたしのほうだ。



ある日、突然、パパに手を引かれて
知らない国に旅立ったあたし…

そんなあたしにできるのは
遠い異国の空の下、
遠く過ぎ去りし思い出のキミと
夢の世界で逢うことだけ……

もう逢えないと思ってたけど、
夢にまで見た7年目のキミとの再会…

だけど夢が現実になったとき、
目の前の現実は夢とは違ってた……

あたしにとってキミは
寝ても覚めても忘れられない
世界で一人だけの特別な人だった…

だけどキミにとってのあたしは
流れゆく時の中で出会った
大勢の中の一人でしかなかったみたい――



こうしてあたしの7年越しの初恋が終わった。

日本に帰ってきたばかりのときは、これからロムと同じ学校に毎日通える、って喜んでたけど、こうなると学校に行くのが辛くなるのは目に見えている。

こうなったら強がりでもなんでもなく、あたしをフッたことをロムが後悔するほどのMAXサイコーなカレシを本気でGetするしかないとあたしは思った―――――
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