東京エトランゼ~通りすがりの恋物語~
第8話「それが終わりのはじまりで…」
それから数日後…、
ピロロロロロ…、ピロロロロロ…
金曜日の真夜中のあたしの部屋に、ケータイの着信音が鳴り響いた。
“いよいよ、そのときが来たんだ…いったいどんな無理難題を言われるんだろう……”
不安な気持ちにかられながら、枕元のケータイを手に取るあたし。
「も、もしもし…」
「もしもし、最初の指令を伝えるわ」
電話の向こうからキクチ・ヨーコの声が聞こえてくる。
「最初の指令は、あたしのおこづかいを稼ぐことよ」
「おこづかいを稼ぐって……お金を用意しろ、ってコト? あたし、ニッポンに来たばっかりだし貯金とか全然ないよ」
「心配しないで、ちゃんとアルバイトを用意してるから」
「アルバイトって…?」
「あしたの午後2時、池袋駅の“いけふくろう”の前に、目印に白いネクタイをした男の人が待ってるから、その人とホテルに行って3万円もらってきてよ」
ピロロロロロ…、ピロロロロロ…
金曜日の真夜中のあたしの部屋に、ケータイの着信音が鳴り響いた。
“いよいよ、そのときが来たんだ…いったいどんな無理難題を言われるんだろう……”
不安な気持ちにかられながら、枕元のケータイを手に取るあたし。
「も、もしもし…」
「もしもし、最初の指令を伝えるわ」
電話の向こうからキクチ・ヨーコの声が聞こえてくる。
「最初の指令は、あたしのおこづかいを稼ぐことよ」
「おこづかいを稼ぐって……お金を用意しろ、ってコト? あたし、ニッポンに来たばっかりだし貯金とか全然ないよ」
「心配しないで、ちゃんとアルバイトを用意してるから」
「アルバイトって…?」
「あしたの午後2時、池袋駅の“いけふくろう”の前に、目印に白いネクタイをした男の人が待ってるから、その人とホテルに行って3万円もらってきてよ」