東京エトランゼ~通りすがりの恋物語~

あたしは本気で巧が好き。

これからも、ずっとキミといっしょに生きていきたいと思ってるよ。


「お前もな。レット・イッツ・ビーだぜ」

「え?」

「愛のこと、気に食わないと思ってるヤツらもいると思うけど、無理して自分を変えることなんてねぇよ。俺はそのまま、あるがままの愛でいいと思う。だって俺、あるがまま、そのままの、今の愛が好きだから」

思いがけない彼からのマジ告白!?

「巧ぃ♪」

階段に並んで座っていたあたしは、彼の左肩にチョコンと頭を乗せた。

「愛」

そう言って、背中から回した左手であたしの肩をやさしく抱き寄せてくれる巧。

「あたし、今すごくシアワセ♪ ホント、生きててよかったって心の底から思ってるよ♪」


もう死にたいなんて二度と思わない。

もっとあたしは強くなる。

そして、これからも生きていく、

きっと、ずっと、キミといっしょに――――
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