東京エトランゼ~通りすがりの恋物語~
「プロフって…?」
帰国子女のあたしにしてみれば、ソレははじめて聞く言葉だった。
「あたしがやってるのは“みんなのプロフ”ってとこだけど、そこで誕生日とか血液型、星座……あと好きな芸能人とかマイブームとか書き込んで自己紹介をするんだ」
「え? なんのために?」
自己紹介なら相手と会ったときに直接すればいいと思う。
「そうしといたら、ソレを見てあたしに興味を持ってくれた人からメールが届いたりするし、逆にコッチからメールすることもできるよ。ひとりでいて淋しいときとか返事くるとヤッパ嬉しいんだ」
そう言って表情を輝かせる彼女のことが、ぶっちゃけちょっと哀れでもあった。
「ねぇ、アイもやろうよ。あたし、アイとメールしたい」
「そうだね。あたし、やってみよっかな」
ぶっちゃけ、ユーはともかく、顔の見えない相手とネットで交流することに抵抗はあった。でもユーに話を合わせるために、あたしは自分のプロフをネット上に公開した。
ユーの指図どおりにやって、ものの数分としないうちに、泳ぎ方も知らないままネットの海に放り込まれたあたし。
ちなみにプロフでのあたしの名前は“アイアイ”。ユーが“ユウユウ”だったからだ。
帰国子女のあたしにしてみれば、ソレははじめて聞く言葉だった。
「あたしがやってるのは“みんなのプロフ”ってとこだけど、そこで誕生日とか血液型、星座……あと好きな芸能人とかマイブームとか書き込んで自己紹介をするんだ」
「え? なんのために?」
自己紹介なら相手と会ったときに直接すればいいと思う。
「そうしといたら、ソレを見てあたしに興味を持ってくれた人からメールが届いたりするし、逆にコッチからメールすることもできるよ。ひとりでいて淋しいときとか返事くるとヤッパ嬉しいんだ」
そう言って表情を輝かせる彼女のことが、ぶっちゃけちょっと哀れでもあった。
「ねぇ、アイもやろうよ。あたし、アイとメールしたい」
「そうだね。あたし、やってみよっかな」
ぶっちゃけ、ユーはともかく、顔の見えない相手とネットで交流することに抵抗はあった。でもユーに話を合わせるために、あたしは自分のプロフをネット上に公開した。
ユーの指図どおりにやって、ものの数分としないうちに、泳ぎ方も知らないままネットの海に放り込まれたあたし。
ちなみにプロフでのあたしの名前は“アイアイ”。ユーが“ユウユウ”だったからだ。