東京エトランゼ~通りすがりの恋物語~


「これでオッケー♪ さぁて、アイになんてメッセージ送ろうかなぁ♪」

薄暗いトイレの中で、目を輝かせて嬉しそうな顔をしている彼女。

表情が明るくなったのは嬉しい。だけど、そんな彼女を見ながら“プロフのメールじゃなくて直接クチで言えばいーじゃん”と思うあたしもいた。


「ねぇ、ユー、そろそろ教室に戻ったほうがいいんじゃない?」

「うん、行こ、行こ♪」

鼻歌でも歌いそうなテンションだった。



      ×      ×      ×



教室に戻ると――――



ロムもキクチ・ヨーコもすでに教室にいた。


キーン、コーン、カーン、コーン…♪


だけど、もう時間がなかったから1限目が終わってからロムの席に駆け寄った。

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