桜の木の誓い
弐.血に染まりし刀
雲一つない青く澄んだ空。
程好い日光。
程好い気温。
気分は上上。
うーん…
こんな日は日向ぼっこに限る。
早く帰ろ。
優真は帰路を急ぐ。
まだ京の地理を把握仕切れていない為、非番の本日は散歩に出る事にした優真。
至る所を歩き廻り、大体大丈夫だろうと思ったところで屯所へ帰る事に。
巡回の時に地理が把握出来てないと不便だったし…なんとか覚えれて良かった。
あっ…、
そう言えば平助が一緒に稽古しようとか言ってたな…
──ん?
ふと、男達の怒鳴り声が微かだが訊こえた。
今声が……ほら、また訊こえた。
気になった優真は声がする方へと足を進める。
次第に訊き取れるようになる男達の声。声からして相当男達は怒っているようだ。