ふしだらエデュケーション
Are you ready?
引き戸を開けて教室に一歩踏み込むと、四十対の瞳が一斉に私へ向けられた。
ああ、想像してる。
間違いなく、私の裸を想像してる。
この子たちの頭の中では今、歯止めのきかない淫らな妄想が繰り広げられてる。
……けれど、私はそのことで責めたりはしない。
だって仕方がないじゃない。
ただでさえ、女と接することのない日常に身を置いているのだから、艶かしくも可憐な淑女を目にしたら否が応でも欲情してしまうわよ。
いいのよ、あなたたち。
夢想するだけなら罪にはならないのだから、好きにすればいいわ。
こほん、と咳払いを一つ。
背筋をぴんと伸ばして教壇に向かう。
「Good morning everyone」
努めて平静を装い、私は第一声を上げた。
「Good morning teacher」
精気に満ち満ちた声で、生徒たちが挨拶を返す。
教室に充満するオスの匂い。
彼らのぎらついた眼差し。
教室を見渡してあらためて思う。
紛れもなく、ここは肉欲の海だわ。
「……おはよう、みんな。暑いけど今日も頑張っていきましょうね」
エアコンが設置されてるとはいえ、教室の中はやっぱり蒸し暑い。
規定の温度よりも低く設定することができないのだから、仕方ないといえば仕方ないのだけれど。
さりげなく、ブラウスの一番上のボタンを開ける。
ああ、想像してる。
間違いなく、私の裸を想像してる。
この子たちの頭の中では今、歯止めのきかない淫らな妄想が繰り広げられてる。
……けれど、私はそのことで責めたりはしない。
だって仕方がないじゃない。
ただでさえ、女と接することのない日常に身を置いているのだから、艶かしくも可憐な淑女を目にしたら否が応でも欲情してしまうわよ。
いいのよ、あなたたち。
夢想するだけなら罪にはならないのだから、好きにすればいいわ。
こほん、と咳払いを一つ。
背筋をぴんと伸ばして教壇に向かう。
「Good morning everyone」
努めて平静を装い、私は第一声を上げた。
「Good morning teacher」
精気に満ち満ちた声で、生徒たちが挨拶を返す。
教室に充満するオスの匂い。
彼らのぎらついた眼差し。
教室を見渡してあらためて思う。
紛れもなく、ここは肉欲の海だわ。
「……おはよう、みんな。暑いけど今日も頑張っていきましょうね」
エアコンが設置されてるとはいえ、教室の中はやっぱり蒸し暑い。
規定の温度よりも低く設定することができないのだから、仕方ないといえば仕方ないのだけれど。
さりげなく、ブラウスの一番上のボタンを開ける。