大切な思い出
トイレから帰るとリョウとアイが二人で話してた。間に割って入りたい…そう思うが1歩が踏み出せない。二人の間には割って入れないような空気があった。



リョウとアイは中学の頃付き合っていた。リョウはアイの両親とも仲がよかった。
そんな時、アイの父親が事故で亡くなった。アイは大好きだった父親を失い毎日泣いていた。その時、リョウはアイを励ましずっと側にいた。

悲しみを乗り越えた二人には、別れていても深い絆で繋がっているように見えた。
だから私は二人に声をかける事ができなかった。
そんな二人に嫉妬する。惨めな私…。
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