大人のなり方
なんだか、妄想で爆発しそうな頭を
ぶんぶんと振るまどかを、楽しそうに
ながめると。
「今日はとりあえずご飯でもいかない?」
にっこり笑ってタテは話題をかえた。
「うん!」
その日は本当に楽しい時間をすごして。
タテがK駅前のマンションに一人で
すんでることや。
野球部の、おとこくさいけど
熱い人間関係を知ることが出来た。
「そろそろかえらなきゃね。」
タテがそう言ってくれたころには
まどかの緊張もほとんど解けていた。
「うん。」
でも、やっぱり。
彼女はどんな子???
・・・聞くことができなかった。