大人のなり方
日常の朝
ふと目を覚ましたまどかは
見慣れない部屋と気配に
違和感を感じる。
自分に回されたままの
たくましい腕が
昨日の出来事を
真実だと告げている。
身じろぎをすると
よく眠っている彼が
起きてしまいそうで
まどかは
そっと呼吸をくりかえす。
・・・格好いい・・。
眠っている姿も
やっぱり
好きで。
そのまましばらく
タテの顔を
ながめていた。