日直当番
あんなの あんなの 絶対反則だ!!


意表を突かれた。


不覚にもあの進藤弥也にドキドキしてしまうなんて…。


「ウソだウソだウソだあぁ!!ううぅ…」


私はバスタブの中で悶々としていた。


あんな仕返しの仕方フツーないでしょ?


乙女心を弄びやがって!


真面目なふりしてただのエロ魔人じゃないか!!


『やられた分だけ倍にして返しますよ』


ドクン…


『知りたいですか?』


ドクン…


『キスされると思いました?』


ドクン…


進藤くんの声が耳にこびりついて離れない。


体が熱くなっていくのはお湯だけのせいじゃない。


進藤くんの声をかき消したくて、頭の先まで身体を湯に沈めた。



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