日直当番
「神崎さん」


進藤くんは私の前にしゃがみ込んだ。


指の隙間から進藤くんの様子をうかがう。


「あなたの乙女心を弄んでしまったのならごめんなさい。たしかにあれは悪ふざけが過ぎました。しかしそのあなたの泣き真似には騙されませんよ」


ちぇっ バレてたか。


「それより早く着替えて来てください。僕の服で悪いのですが」


私は着替えとタオルを手渡され、脱衣所まで案内してもらった。


「脱いだ服は洗濯機に入れておいてください。あとで乾かしておきます」


「うん。あのぉえっとーあとさぁ……」


私がまごまごしているとすかさず進藤くんは言う。


「別にあなたの裸体には興味ありません。ゆっくり着替えてください」


パタン…



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