日直当番

「本当に重いですね。今日はそんなに荷物になるような授業無かったのに。何が入ってるんですか？」


「それは乙女の秘密だよ」


「乙女の秘密…ですか」


「あーはいはい。どうせ私は小学校低学年男子ですぅ」


「いつまで言ってるつもりですか？僕はもうそんなこと思ってませんよ」


「『もう』？てことは思ってたんだ」


「言い争いをしているときは冷静さを失って心にもないことを言ってしまうものです」


「えーウソだ。アホみたいに冷静だったじゃん」


「アホみたいに？僕はあまり顔には出さないですが、いつも心の中が穏やかだとは限りません」


「そう…」