日直当番
「あーうっさうっさい。年頃の女の子は繊細なのよ。あんたみたいな男には分かんないよ」


「僕だって年頃の男子です。あなたに分からないことはいろいろあります」


「どういう意味さ」


「はぁ。僕をあまり喋らせないでください。のどは痛いし眼鏡はくもります」


彼は眼鏡を外してポケットからハンカチを取り出した。


「おまえたち見てるとおもしろいな」


「はぁあ!?」


ガラガラ


「みんなおはよう!!」


池上先生が教室に入ってきたので私たちの会話はそこで途切れた。





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