macaron-マカロン-   *イケメンアイドル's Love life*
「うゎ、うまそ。ねぇ考えたんだけど、今だけレイアって呼んでもいい?今は家だし、俺もう大人だから。」


ニコニコ嬉しそうにしているカイに、レイアは頬を膨らませた。


「ダメ。一番年上のカイ君がそんなだと、他のメンバーが真似しちゃうでしょ。ほら、早く食べないと冷めちゃうよ。」


「ほんっと皆川さんって堅すぎ…。ま、いいや。いただきます。」


そうとう腹が減っていたのか、気持ちいい程の食べっぷりで皿を綺麗にしていった。



カイが帰って来たので、食後のゲームはレイアとバトンタッチでカイが入り、勝負も白熱している。


レイアはもっぱら見ているだけだ。時折お茶を足したり、お菓子を足したりしている。


ゲームがサクの番になった時、サクがレイアに耳打ちしてきた。


「今度はちゃんと見ててよ。」


低い声が耳に入ってくる。


一瞬心臓が大きく音を立て、首筋にぞくりとした感触が走る。


レイアがサクを見た時には、もうサクはゲームに夢中になっていた。


そんな子供っぽい様子のサクを見て、レイアは安心したように表情を緩めた。
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