macaron-マカロン-   *イケメンアイドル's Love life*
♪〜〜♪〜〜♪


アキラの携帯から、着うたが流れる。着信の相手は ほんの2、3分前に別れたレイアだ。首をかしげながら、アキラはボタンを押した。


「もしもし。どうしました?」


「あのね、もう終電終わってたの。」


「え!?マジすか?どうするんです?」


アキラは歩みを止めると、今来た道を振り返った。


「とりあえず迎えに行きます。改札で待ってて下さい。」


「うん、分かった。」


レイアは携帯を切ると、切符の払い戻しをして改札を出た。


丁度アキラも改札に着いたところだった。


「ごめんね、ちゃんと確認してなくて。」


「いや、それは良いんですけど帰りどうします?タクですか?」


「それが…5千円しかないからタクシーに乗れなくて。ちゃんと明日返しに行くから、3千円貸してもらえないかな?」


レイアは手を合わせて頼んだ。


「えぇっ?タクシー8千円もするんですか?それならウチに泊まってけば良いじゃないですか。」


アキラは家の方を指差した。


「泊めてもらえたら助かるけど…いやいや、やっぱ悪いよ。タクシーで帰れるから。」
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