アクリルの向こうのブルー
初めて好きになった

男の子は、

クラスで一番

足の速いコだった。

クラスの女子の大半が

その子を好きだった。

碧依は、

席替えで隣になった時、

1度だけ挨拶を交わした。

それ以来、

一言も会話はしなかった。

碧依から話し掛けたり

しなかったのは、

彼から話し掛けられる

事が無かったからだ。

嫌われていると思った。

だから、

一度きりの挨拶で終わった。

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