aiuta
〈明日、バス停までの道教えてくんない?〉


・・・はぁ?


何言ってんの??


そんなことしたらまたひやかされて・・・



そんなのやだし!!


・・・って断りたかった。


でもなんとなく断れなかった。


なんでかは分からない。


こんなにむかつくと


思っている男子なんて・・・


ふつうに断れると思っていた。


・・・なんでかな?


何であたしはあの時断れなかったのかな?


断っていればこんなことには


ならなかったはずなのに・・・




あたしたちはバス停までの


長い距離を歩いていた。


・・・無言。


二人とも何も喋らない。


バス停までの距離で、


喋ったのは一言。


『おはよう』


だけだった。


なぜか緊張して・・・


喋られなかった。
< 12 / 65 >

この作品をシェア

pagetop