aiuta
「お・・・オレは・・・


その・・・言うのがはずいんだけど・・・」


「だめ!!ちゃんといって!!!」


「えっと・・・その・・・


実はオレ、あいを見たとたんに・・・ね?」


たかひろはもじもじしながら


とても男とは思えない格好で


とても男とは思えない喋り方で


わかるよね!?という風にこっちを見てきた。


あぁ・・・はい。


わかりました。


見た時から好きだったんですね。


あたしがたかひろを見てうなずくと


たかひろはホッとした。


時刻は5時をまわっていた。


たかひろが立ち上がった。


「じゃぁな、あい。」


え?もう帰っちゃうの?


「あ・・・うん。」


「今度オレんちにも来いよな。」


「う・・・うん!行く!!」


「じゃ。」


「あ、送るよ!!」


「いいよ。オレは男だ!!


大丈夫だよ!」


「ははは!何かっこつけてんの~??


たかひろ面白い!!」


「ははははは!またな!!」


「うん!」



たかひろは帰っていった。


なんか・・・


すごく短い時間におもえた。


・・・何もなかった。


いま、クラスの女の子たちは


恋人同士がどこまで進んでいるのか


よく話し合っている。


あたしたちは・・・


まだ進んだ以前だった。


でも・・・


たかひろは気を使っているのだろうか・・・??
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