aiuta
たかひろが転校してからは
あたしはいつも
1人で登下校していた。
彼氏なんて作らない。
たかひろがいるのだから。
友達はりほだけ。
友達より恋愛優先のあたしは
友達なんて特にいらなかった。
でもさすがにりほだけじゃ・・・
そう思っていたけど
今からじゃもう
グループに別れきっていて、
グループの輪になんか入っていけない。
ということで
今まで作ってこなかったのだ。
「・・さみしいなぁ。」
あたしは
マフラーごしに白くなる息を
ハーっとはきながら
1人でつぶやいた。
昔はたかひろがいたけど
今はいない。
「さみしいね、あたし。」
1人で変なことをいってるのに気づき
はっとした。
あたしは何をつぶやいているのかな?
もうやめやめ!!
家帰って寝よう。
あたしは家に帰るなり
すぐに寝た。