大好きな君へ最後の贈り物を
亜稀と優の秘密
私達は、3人とも中学の頃同じ学校で私だけ違うクラスになった時(詳しくは2年のころ)に、亜稀は優とクラスが一緒で亜稀と優はなかがよくなり、付き合うことになったんだ。亜稀から告白したんだけどね。でも亜稀は今の高校から推薦がきて、別れることになったの。
えっ?優が行けばよかったやんって?
あのね、なんか優は頭いいけど運動をしないんだって。だからその亜稀の高校はスポーツがメインだから、亜稀から別れを告げたんだって。
正直このはなしをきいて、私は泣きそうになった。そしたら「春が泣いてどうするの」って言われたんだ。亜稀は私よりも大人で、もの凄く強いんだとその時思った。でもある日私は見てしまった。見えない所で亜稀は泣いていた。私に見せようとしない涙をいっぱい出して、弱さを出していた。人には見せようとしない強いけど、弱いところもある。っていうのを初めて知った。あのときの涙を私は忘れない。絶対に。あの涙を・・・
15歳の秋、私は、亜稀の弱さを初めて知った。