かくしご
 そんな、信太郎と美代子が、
上司と部下の関係を忘れて、
男と女の関係になるのに 
日にちは、かからなかった。
 
 好奇心旺盛で、怖いもの知らずの美代子は、
すぐ甘えるように

 「しんさんと呼んでもいいかしら?」
と言いながら身体を寄せてきた。 
女の扱いに慣れていない信太郎と言えば、
あわてて口を覆った。
唇を合わせたら、信太郎の手の動きは
せっかちでスカートを下ろす事を忘れて、めくり上げた。 

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