かくしご
ひみつ
 正月休みが終わり、出勤すると 
美代子が、出勤していなかったが、
信太郎は、あまり気にも留めずにいた。 

 数日してある日の事。 
偶然出た電話が、美代子からだった。
 
 「しんさん? アタシ。・・・」
信太郎は、目が辺りを見回した。
 
 「違った?」
 「いや・・・。」
 「やっぱりぃ。 アタシ、妊娠しちゃった。」
と電話の向こうから聞こえた時は、
慌てて、受話器を置いて切ってしまった。
 
 信太郎にはどう対処していいのか
分からなかった。 
分からないから自分からは、連絡を取らずにいた。
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