かくしご
 誰も出ない。
路地まで出たが、
そんな所で待ち伏せるわけにもいかない。 

もどって、美代子の部屋の隣のドアを
叩いた。

返事が聞こえたが、
慌てて逃げた。

考えてみると隣の住人は、
信太郎の顔を知っているのだ。

何を言われるか分からない。
< 30 / 47 >

この作品をシェア

pagetop